コレステロール研究室 > 基礎知識 > コレステロールと中性脂肪の基準値
健康診断等の血液検査で、コレステロールや中性脂肪が基準値より高いと分かれば高脂血症と診断されます。
それぞれの脂質の基準値と高脂血症かどうかの判断は次のようになっています。
総コレステロールの正常値は150〜219mg/dlです。
つまり、総コレステロール値が、220mg/dlより高い場合に基準値を上回っていると判断され高コレステロール血症と診断されます。
総コレステロールは、LDLコレステロール、HDLコレステロール等を合計したものですから、総コレステロールが高い場合には、LDLとHDLのどちらが高いのかを調べなければなりません。
中性脂肪については、50〜149mg/dlが基準値とされています。
つまり、中性脂肪値が150mg/dlより高い場合に基準値を上回っていると判断され高中性脂肪血症と診断されます。
LDLコレステロールの正常値は70〜139mg/dlです。
つまり、LDLコレステロール値が、140mg/dlより高い場合に基準値を上回っていると判断され高LDLコレステロール血症と呼ぶこともあります。
動脈硬化の主な要因はLDLコレステロールですから、この症状は治療の必要があります。
HDLコレステロールの基準値は40mg/dl以上とされており、男性の正常値を40〜70mg/dl、女性の正常値を45〜75mg/dlとすることもあります。
体内で余ったコレステロールを回収している状態であるHDLコレステロール値が低すぎることは動脈硬化を促進すると考えられ、40mg/dl未満は異常値とされ、低HDLコレステロール血症と呼ばれます。
一方、HDLコレステロールは高い方が良いとされ80mg/dl以上では心筋梗塞や狭心症などの動脈硬化性の病気が減少すると言われています。