コレステロール研究室 > 高脂血症の恐怖 > 高中性脂肪血症が招く病気
血液中の脂質がとっても高い状態が慢性的に続いている状態を高脂血症といい、脂質の中でも中性脂肪値が非常に高いタイプを「高中性脂肪血症」といいます。
コレステロール値が高い場合と同様に、体にはほとんど症状は出ませんが、高中性脂肪血症も様々な病気の原因となるため注意が必要です。
「高中性脂肪血症」を始めとする高脂血症は、動脈硬化の最も重要な危険因子と言われています。
(参考:高コレステロール血症が招く病気)
高中性脂肪は膵臓にも障害を起こします。
膵臓は胃の後ろにある細長い臓器で、膵液を十二指腸に流して糖質・脂質・タンパク質の消化を助ける働きをしています。
また、インスリンやグルカゴンというホルモンを分泌して血糖値を調整する役目もあります。
高中性脂肪が急性膵炎を招く理由はまだはっきりと分かっていないのですが、中性脂肪値が1000mg/dl以上と極端に高くなった際に起こりやすくなります。
症状は、右上腹部や背中の痛みで、多くの場合食後2時間くらい経ってから痛み出します。
痛み方は緩いものから激痛まで様々ですが、重傷となり腹膜炎を併発した場合死を招く場合もあります。
痛風とはある日突然起こる関節痛で、特に足の親指の付け根の関節が激しく痛みます。
動物性の脂肪やアルコールを過剰に摂取した場合に多く発症するといわれています。
痛風の原因は血液中の尿酸です。
尿酸は細胞の活動に伴う老廃物で、通常は尿として排泄されますが、生成しすぎたり排泄障害が起きると血液中の尿酸値が上昇します。
これを血中の白血球が取り込むことで炎症が起き痛風の発作となります。
これらのプロセスと中性脂肪との関わりははっきり分かっていませんが、痛風の人に高中性脂肪血症の割合が非常に高いことから密接に関わっていると考えられています。
食品から吸収したり肝臓で合成された中性脂肪はリポタンパクとなって血液中に出ていきます。
しかし中性脂肪が増えすぎると肝臓で処理しきれなくなり残った中性脂肪がそのまま肝臓の細胞中にたまってしまいます。
コレが脂肪肝です。
健康な肝臓が含んでいる脂肪は3〜5%ですが、脂肪肝になった肝臓は30%を越える脂肪が含まれています。
脂肪肝になっても痛みなどの自覚症状はありませんが、脂肪肝が肝硬変へと進展していくことがあるので十分な注意が必要です。