コレステロール研究室 > 高脂血症の恐怖 > 高コレステロール血症が招く病気
血液中の脂質がとっても高い状態が慢性的に続いている状態を高脂血症といい、脂質の中でもコレステロール値が非常に高いタイプを「高コレステロール血症」といいます。
コレステロール値が高い場合でも、体にはほとんど症状は出ません。まさに健康そのものです。
しかし健康診断等では「高コレステロール血症」は病気として扱われ、場合によっては治療が必要だと言われてしまいます。
なぜなら、「高コレステロール血症」は様々な合併症を起こし、命に関わる自体の原因となるからです。
本当に怖いのはコレステロール値が高いことではなく、それによって引き起こされる病気ということです。
「高コレステロール血症」を始めとする高脂血症は、動脈硬化の最も重要な危険因子と言われています。
中でも、特にLDLコレステロールが高い高コレステロール血症があると、動脈硬化の可能性が著しく高まり、動脈硬化を原因とする心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気を引き起こしやすくなります。
このことは、総コレステロールが増えれば増えるほど、HDLコレステロールが少ないほど促進され、動脈疾患の危険値は以下の計算式の結果で表すことができます。
LDLコレステロール÷HDLコレステロール
正常値は1.9〜3.0とされ、4.0以上の場合危険値はかなり高いといわれています。
高コレステロール血症は胆石症も引き起こします。
胆石症とは、胆汁の通り道である胆嚢&胆管にコレステロールや胆汁成分などが石のように固まる病気です。
胆石症は上腹部に突然激しい痛みがあり、吐き気・黄疸・発熱を催す場合もあります。
これらの症状は胆石が胆汁の流れを詰まらせてしまうことで起こり、一般的に脂っこいものを食べて就寝した後で発作が起きやすくなるといわれています。